認知症を改善するには?
近年、アルツハイマー型認知症には”効果的なリハビリ=脳を刺激し使うこと”が重要だということが研究でわかってきました。
人らしさを大切にしながらいろいろな療法やリハビリを効果的に行うことで進行を緩め失われた能力を回復することができるのです。
認知症が1年で進行してしまう方や10年も患いながら元気に過ごしている方の違いは、どこなのでしょうか?
まさに、これからどのように過ごしていくか??にかかっている、といっても過言ではありません。
あきらめないで楽しく認知症を予防し、すでに認知症を診断された方でも無理なく取り組む環境を整えるだけでいいのです。
※認知症の鍵でもある脳の”海馬”=記憶の司令塔とは?
アルツハイマー型認知症になると、最初にダメージを受ける場所、それが海馬です。
では、なぜ海馬が損傷すると記憶障害を起こしてしまうのでしょうか?大脳辺縁系の一部である海馬は人間の脳のなかでも非常に重要なところ。
人間が生活を送るために、生物が生きていくために必要な器官で、形、匂い、音などに関連した様々な情報を取りまとめて、物事を記憶する仕組みに重要な役割を果たしています。日常的な出来事や勉強などを通して覚えた情報は、海馬で一度ファイルされて整理整頓されます。
その後、必要なものや印象的なものだけが残り、大脳皮質に溜められていきます。
つまり、私たちの脳の中で新しい記憶は海馬に、古い記憶は大脳皮質にファイルされているのです。そのため海馬が正しく働かなくなると、私たちは新しいことをうまく覚えられなくなってしまいます。
つまり、昔のことは覚えていても、新しいことはすぐに忘れてしまうのです。
アルツハイマー型認知症の方がついさっきのことを忘れてしまうのはこのためです。
このように「脳を効果的に刺激する」「情緒をうまくコントロールできるアプローチをする」ことが認知症のケアで大切です。
ナースケアでは、これらのことを看護師が行うことで利用者様の体のことやご様子をいち早く見極めご利用者様を安全に、そして、ご家族との中間役になれることを目指しています。